これまで全国の救助現場からいただいていた声を基に、この度、小型救助艇を長時間、楽な姿勢で操作することのできる利便性の高い専用ハンドルを開発しました。
これまでは、水害の発生現場において、いったん床上浸水となっても豪雨が止めば、およそ半日から一日程度で床下浸水程度の水位に下がることが一般的でした。しかし、この後、海抜0m地域などでは、ここからの水位がななかな下がらずに、広範囲にわたる床下浸水が数日に及ぶ事もしばしば発生します。その際、体力の乏しい乳幼児やご老人、並びに健康問題を抱えておられる方々の一刻も早い救助は、命に係わる重要な問題となります。 しかし一方では、全国的に自発的に消防団に入団を希望する若者が減少し、団員の益々の高齢化が社会問題になってきているほどであり、そんな中で、いったん水位が下がり50㎝程度になったところを、小型の救助用ボートに通常より多くの人を載せて、腰をかがめながら船の縁をつかんだ姿勢でボートを押したり引いたりすることは、腰に対する負担が大変重く、団員の方々や統括する消防本部を大きく悩ませてきました。
そこで今回オーパ・クラフトが開発したのが,救助用ボート専用操作ハンドルです。このハンドルは、2つの基本機能を持っています。
ハンドル部には滑り止め加工が施してあります。また、使われている部品や構造は各種の検査を行って安全確認をしておりますので、いざというときに安心してお使いいただけます。もちろんオーパ・クラフトの救助用ボート本体は、こうした部品を取り付けたりおしあてて集中して力をかけても大丈夫なように、こうした荷重や衝撃に耐えうる強度を持たせてあります。
専用操作ハンドルが消防の現場の皆さんにとって大変大きな戦力となることを確信しております。