オーパ・クラフトは,防災・救助や,環境調査・水上作業などでプロフェッショナルの方々が厳しい現場環境であっても安心してお使いいただける業務用小型ボートの製造・販売にも力をいれております。
オーパ・クラフトが販売してきた水難救助用ボートは,防災現場で大好評を得ています。本格的に全国へ防災・救助艇をお届けするようになってから5年以上になりますが、『誰がやってもとにかく組み立てやすい』,『他のボートに比べて格段に頑丈』といった数々の高評価を賜っております。取り扱っていただいている株式会社赤尾様からも『クレームらしいクレームがまったく来ないので、自信を持ってお勧めできる。』と言っていただけます。
オーパ・クラフトの分割ボートは便利で頑丈。一生モノの相棒だと,多くの方に何十年と愛用されてきました。長年にわたってレジャーボートの生産・販売を行ってきましたが,なかにはこうした評価をお聞きになった環境調査や河川管理や土木工事の関係者の皆様から,自分たちの作業にレジャー艇を使いたいのだがとオーパ・クラフトにアプローチしていただき,レジャー用の艇を業務用に少し手直ししてご提供することもありました。
東日本大震災の際,オーパ・クラフトは多くの防災現場関係者から、保管していたボートが使い物にならない,とにかく丈夫なボートがほしい、がれきに負けない頑丈さ,長年倉庫に保管してあっても安心して人や荷物が載せられるボートを提供してほしい、という強い要望を多数受けました。津波の被害の大きさにただただ戦慄していた私達に,立ちすくむだけだった自分たちが何をすべきかを示された出来事でもありました。
レスキューボートの開発で私達が最も大切にしたのは,消防団や救助隊など水害の現場に携わる方々の声でした。すでに制式ボートとして使っていただいていた地元の周辺市町村の消防団のリーダーの方々に現場の声をお伺いし,どのような艤装が必要不可欠なのか,何が迅速な出動を支えるかを検討の上,仕様を固めていきました。
一方で,2013年には防災ボートとしての提案をするため,名古屋港にある国際展示場で開催された展示会「中部ライフガード2013」に出展。ご来場いただいた,とある中部地方の広域消防の関係者の方と防災ボートのあるべき姿について,情報交換させていただきました。この地区からは,その後,オーパ・クラフトの防災ボートを本格的に導入したいとお声がかかり,継続的にご購入いただけることになりましたのは,大変ありがたいことです。
また,こうした対外的な情報発信をきっかけに,防災商社大手の株式会社赤尾様からお声がけをいただき,2014年の秋には,危機管理産業展の赤尾様のブースでオーパの防災艇を大々的に展示していただきました。過酷な消防の現場で安全・安心なボートを求められていた赤尾様からオーパのボートをご指名いただき,継続して大きくお取り扱いいただけていることは,大変光栄なことです。
もともと丈夫で便利なオーパ・クラフトの小型分割ボートですが,業務用向けにはさらに以下の点が強化されています。
オーパ・クラフトのFRP製防災ボートには、高い耐衝撃性と耐久性がありながらも、軽く、丈夫でしなやかなFRP素材を活かした独自の船体設計技術を使用している為、災害現場でガレキや漂流物が船体にあたることを気にせず運用できます。
また、フロートやドーリーなど船体に装着する部分をハンマーで叩いても、うまく力を逃してくれるため、頑丈な船体となっています。
オーパ・クラフトの「転覆防止用フロートを備えた小型舟艇の製造・販売事業」は,2012(H24)年2月3日に,経済産業大臣による地域産業資源『優れた愛知のプラスチック技術』活用事業計画の事業認定を受けました。飛躍的に高まった信頼性が基となり、100年以上の歴史と信用を持つ大手防災専門商社『株式会社赤尾』様から、防災・救助艇における業務提携させていただいております。
科学と工学にもとづいた設計・生産
ボルト締めやフック金具での船体固定は,荷重がかけられると力が一部に集中し,破断・破壊にいたります。オーパのボート船体はFRP全周かみ合わせ式,ソケット金具部分は独自の繊維積層。重要部分はトンクラスの荷重に楽々耐え抜きます。
安価な材料は品質のばらつきが大きく,前提条件の変化が思わぬ事故を招きかねません。一流メーカーの素材,季節の変化に対応した受入検査と出荷前検査。オーパ・クラフトは,会社の名の示すとおり全スタッフが品質に目を光らせています。
オーパのボート設計はオリジナル。流体力学や材料工学,化学などの知見を総動員して設計されています。いかに小さな船体の静止状態を安定させ,運行時に浪切良く進ませるか。船体設計の専門家との議論の積み重ねと知見が生かされています。
安心して
作業に集中