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ミニボート、2馬力ボートの安全性を見直す その3 

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プロフェッショナル ミニボートビルダー blog ~ 船体設計製造から安全装備を日々考える~

ミニボート、2馬力ボートの安全性を見直す その3 

この数年以内にFRP製小型ボートやミニボートをご購入された方々,こんなことはないですか?

  • 「ガンネル部を持ってボートを持ち上げようとすると,何となくそのあたりがぐにゃぐにゃする。」
  • 「アンカーロープを留める金具の周囲にヒビや割れ目ができている。」
  • 「船外機を留めるトランサムボードの周囲も,よく見るとところどころに多くのヒビや割れ目ができている。」
  • 「分割ボートの場合には、金具の周りに不自然なクラックが多い、同様に,ボルトを通す穴回りにクラックが多い。大きく穴の位置がずれている。」
  • 「ほんの数年で,分割ボートの船体結合部分の金具が,曲がったり,折れたり,とれてしまった。」
  • 「穏やかな水面上で使用したにも関わらず,何となくボトムに水が溜まっている気がする。」

・・・・等々。 

実は、これらは実際にFRP製小型ボートやミニボートをご利用の方々や,大都市圏にある消防本部から実際に聞いたボートの現状です。他社製のものを購入したが,本当にボートというのはこんなものなのか,オーパでなんとか修理できないかと,次々と届く不安の声やお問い合わせが,5年程前から急に増えてきています。極端な例では,ある消防本部で「不信感が増してきたのでゴムハンマーで船を叩いたら,簡単に穴が開いてしまった。このボートは廃棄する方向で検討している。」とのこと。

はじめの頃は市場流通しているボートで本当にそんなに強度がなかったり,壊れやすいものがあるのかと,自分の耳を疑いましたが、このごろでは,こうした命に関わる部分で低品質の商品が流通していることが当たり前のような話になりつつあり,ボート・メーカーとして嘆かわしさを感じております。 

結論から申し上げますと、ボートの船底部分を普通のゴムハンマーを用いてDIYで釘を叩く程の普通の力で叩いてみて穴が開くようでしたら,直ちに使用を中止されることをお勧めいたします。その理由については、このシリーズの次回『FRP素材について』で説明いたします。 

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