オーパ・クラフトの救助用ボートにはワンタッチで装着・取り外しができる操作ハンドルがつけられます。この操作ハンドルを使えば,船の外からボートを引っ張ったり,向きを変えたり,停船させることが,非常に楽に行なえます。
これまで,救助活動を行なう際,小型ボートの外部からの操船は手でボートのへりをつかみ,腰をかがめた状態で行われてきました。避難者を乗せてこうした操作を行うことは,操作者に大きな負担を強いるだけでなく,まわりがよく見えなくなるということで危険も伴っていました。
当社が2015年に開発し,実用新案を登録(実用新案登録第3195051号(U3195051))した操作ハンドルは,棒状部の一端に固定した握りの部分や可動部を備え,可動部が棒に対して任意の方向に向けることができるように接続されています。つかみやすいグリップをそなえ,簡単にボートを引き回せます。これにより,水上の小型船舶を人力で移動することが容易になるだけでなく,安全に行えるようになります。
操作ハンドル(実用新案登録)の使い方。(1)は引っ張る場合,(2)は停船させる場合の使い方です。
操作ハンドルを備えた救助用ボートRB31AF
また,操作ハンドルの取り付け部のような,負荷が集中的に大きくかかる場所は,強度をもたせないと壊れてしまう恐れがあります。オーパ・クラフトは,長年の分割ボートやフロート・ドーリー装着部での経験を活かし,軽量かつ丈夫になるよう,操作ハンドル取り付け部の船体(バウデッキ)にしっかりとした強度を持たせてあります。