私は、小学生の頃からから釣りが好きで、漁師をやっている親戚がいたこともあり、野間近辺で和船に乗せてもらい、よく釣りをしておりました。その親戚が漁師を廃業してからは、陸から釣りをすることになりましたが、何か物足りなさを感じておりました。
社会人になり、釣りも続けていたので、良い機会だと思い、釣りのために船舶免許を取得しました。あとはボートのみでしたが、大きな船艇を買うにしても係留しておく場所とお金がありません。2馬力艇も色々と探しましたが、安全面で不安要素が残るものが多く、悩んでおりました。
そんな中、偶々父から「昔、何かの機会に分割ボートを製造している会社の社長さんとお会いしたことがある。大府の方だったかな。」と話を聞きました。早速調べてみると、船艇へのこだわりの強さや私の理想に近かったことから、購買意欲がググっと湧きました。すぐに現物を見てみたくて、アポなし飛び込みで作業場にお邪魔しました。忙しいにも関わらず、社長さんは製造されている船艇のことを熱く語っておられました。特に、細かい気配りの利いた設計には本当に驚きました。
跳ね上げフロートは実際に操船したときに、跳ね上げておくと操作性が相当変わります。安心感と操作性を兼ね備えたフロートになっており、重宝しております。ドーリーも装着がしやすく、使い勝手が良いです。一通りのお話を聞き、すぐに購入を決断しました。
そうなると次は、「海まで船艇をどう運ぶか問題」です。船艇を買った当初は普通の乗用車に乗っておりましたが、乗せるのは到底無理そうでした。ならば多くのオーパユーザーさん達が乗っている軽トラに乗り換えをと思いましたが、正直、二人乗りは将来的にも都合が悪いと思いました。
そこで色々探してみるとダイハツのハイゼット デッキバンに出会いました。
最初は無理だなと思いましたが、ネットの中の写真で、軽トラに分割艇を3艇ほど立てて積載しているのを見たときに、「あれ、これなら開口部の幅さえ確保出来れば、1艇なら立てて運べるのでは?」と考えました。
そこから、ディーラーや知り合いの中古車ショップに掛け合い、積載のテストをさせてもらい、確認してから乗っていた普通車を弟に譲り渡し、車を購入しました。軽トラと比べ荷台の高さが若干低い様な気がするため、積載もさほど苦にはなりません。ルーフキャリアを付けておけば上にも荷物が載せられます。
先日、船舶検査のためにオーパにお邪魔した際に、社長さんから「こんな積載方法見たことがない!!」と驚きの言葉を頂き、「(え、そんなに驚くことかな…)」とは若干思いつつも、感動して頂けて嬉しかったです(笑)。
あとは釣りを楽しむだけ。いつもの釣り場の沖で釣っているだけなのに、何故こんなに釣れるのだろうと思います。私は釣れなくても海を見て釣り糸を垂らしてボーっとしているだけでも良い派でしたが、やはり操船する楽しさと釣れる喜びが加わった方がより良いですね。
普段は地元である知多半島の近場でキス、アジなどの小物やクロダイなどのちょっと大物を狙ったりして、のんびりフィッシングライフを送っております。
また、ハイゼット デッキバンに積載することで、後部座席スペースが使えるので、車中泊や休憩をしながらの遠征が出来るようになりました。実際、大学時代に住んでいた鳥取まで、後輩も頼りにしながらですが、遠征した経験があります。いつもの海とは違い、日本海ですので近場でも大物が狙えます。
本当にしっかり設計されている船艇ですが、人間とは欲深いもので、実際に使ってみると「あれが欲しい」「ここがこうなると良い」が出てきます。まだまだ進化していく余地があるのだろうなあと思います。もっと高みを目指してもらうためにもユーザーとして湧き出た意見をお伝え出来ればと思っております。
これからもルールを守り安全に気を付けて、安心で快適なフィッシングライフを楽しみたいと思います。本当に良い船艇に出会うことが出来ました。ありがとうございます。
今回、愛知県内にお住まいの若いオーナー様から、素敵な体験談をいただきましたのでご紹介させていただきました。写真付きの資料をご本人様からいただきましたので、この写真に加え、「オーパのボートをどのように車で運ぼうか?」または「これから車を買い替える際にどんな車にしようか、あまりコストをかけ過ぎたくないし・・・・。」とお考えの方々に、このオーナー様の少々驚きのボートの車載、運搬の方法のご紹介もかねて長めの追記をさせていただきます。
このオーナー様には、26歳の時にご購入いただき、すでに3年程オーパ・クラフトのボートをご使用いただいております。様々なことをご説明しますとその理解度が高く、その先の様々な展開(自分に合ったボートライフを長期に見通す視野の広さ、感性の豊かさ、長く無理なく続けるための理詰めの車選び、…等)をしっかりと見つめていらっしゃる姿勢に、「筋道を立てて丁寧にお考えになるところが素晴らしいなぁ。」と素直に感じていました。
実際、お話を聞いてみますと、お仕事は大変神経を使う「精密機械の一部の製造・販売全般」に関わるお仕事でした。神経的消耗も激しい日々の連続だと思います。その張り詰めた神経を癒すために、時にはお気に入りのボートで海上を心地よく航走する。そして心から楽しんで魚を釣る。先日お会いした際に様々なお話をうかがい、「心地よい海風に当たりながら、先ずは全身の神経や疲れた脳を休ませリフレッシュさせる。その後にはご自宅で釣りたての美味しい魚料理を食べながら明日への鋭気を十分に養う」ご様子に、すっかり胸を打たれました。
写真5. を注意してご覧いただきますと、後部の小さい荷物用デッキ部分に、当社のボートがすっきりと立てて搭載されているのがわかります。ダイハツ製ハイゼット・デッキバンという軽自動車のバンタイプです。
当社のお客様の間では、標準的なハイゼットバンの中にボート用の木製レールを置き、ボートを水平に車載しているケースをよくお見かけいたしますが、今回は後部に立てて車載していらっしゃいます。「立ててしまっても大丈夫?」と思われると思いますが、写真のように、ルーフ上に純正のルーフラックを取り付けしますと、デザイン的にも驚く程自然に見えますね。しかも前からの風は、船体内にはらむこと無く後部方向に流れますので、普通の感覚で運転できます。
写真6.は真横から見た様子、写真7は斜め後ろから見た様子です。純正ルーフラック上には、一部のボート用品が載っています。この純正ルーフラックが不思議な程美しくマッチしています。このような〖デッキバンと純正ルーフラックをマッチさせた車載方式〗は初めて拝見いたしました。
写真6. だけですと「ボート用品はどこに納めてあるのだろうか?」と不思議に思われるかもしれませんが、写真7.や写真8. のようにコンパクトに、船外機(6馬力)を始め燃料タンク、ボート備品が後部のデッキ上に巧みに配置されて納まっています。
写真8では、ボート用品がデッキ上とボート内部に巧みに収まっていることがお分かりいただけると思います。写真9は、オーナー様がデッキ上で船体前部を肩で担ぎ、船体後部からゆっくりと引き離している様子の写真です。体力に自信の無い方は、車外の左右側に順番に移動しながら少しずつ後ろ方向に引き離していけば、船体前部と船体後部を分離することが可能です。
軽トラックと比較しますとデッキ部は確かに狭いですが、写真5をご覧いただくと分かりますように、案外荷物を積むスペースを確保することができること、人一人が無理なく立つことができることに少々驚きました。
オーナー様からのメッセージにもございますように、山陰地方等に遠征する場合でも、後部座席があることで車中泊や運転席の背もたれ部分を倒してゆったりと休憩することができるそうです。このサイズの車にボートを載せても、座席が2列共使用できるのはとてもありがたいですね。ハイエースクラスに近いです。
加えて、少し上質感が出るように、車両の色(白)も乗用車タイプの白を選ばれており、革風の座席カバーまでしてあるところが気が利いていて素敵です。写真7のように、後部デッキのカバーも白色で、車両の色との統一感があり、たとえボートを載せていなくても、軽トラックというよりはかなり乗用車タイプの軽ワンボックスカーの雰囲気に近い感じがします。
隅々まで繊細な目配りが利いていて、オシャレで、すばらしく奥行のある素敵な車載例です。当社のホームページをご覧いただいている皆様にとりましても大変参考になる車載方法ではないでしょうか。ぜひご参考になさっていただけましたら幸いでございます。
OPACRAFT 福庭正宏